最近話題の「HSP」について
先週の日曜日、
フジテレビのワイドナショーという番組の中で
HSP(Highly Sensitive Person)についての
紹介がありました。
HSPとは、簡単に言うと繊細な人
(以下、繊細さん)を指します。
その番組内で紹介されていた「繊細さんの本」を
早速読んで見ました。
その本の中では、
繊細さんは、相手の感情やその場の雰囲気はもちろん、
光や音まで、まわりの人が気づかない
小さな変化を感じとっており、
その「感じやすい」性質は、長らく「気にしすぎ」
「真面目すぎる」など、個人の「性格」によるものだと
誤解されてきた。
ところが、エレイン・アーロン博士が行った調査により、
「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で
存在することがわかり、繊細さは性格や環境によるものではなく
生まれ持った気質であり、
生まれつき背の高い人がいるように
「生まれつき繊細な人」が
いることが明らかになったとのこと。
さて、ここでアーロン博士による
HSP自己テストをやってみましょう。
以下の項目に「はい」の答えがいくつあるでしょうか。
それではスタートです。
・自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
・他人の気分に左右される
・痛みにとても敏感である
・忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
・カフェインに敏感に反応する
・明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
・豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
・騒音に悩まされやすい
・美術や音楽に深く心動かされる
・とても良心的である
・すぐにびっくりする(仰天する)
・短期間にたくさんのことをしなければならないとき、混乱してしまう
・人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
・一度にたくさんのことを頼まれるのは嫌だ
・ミスをしたり物を忘れたりしないようにいつも気をつける
・暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
・あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
・空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
・生活に変化があると混乱する
・デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
・動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
・仕事をするとき、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
・子供の頃、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた
以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えた
あなたはおそらくHSPだそうです。
ちなみに、私は15個で、どっぷりHSP人間のようです。
テストでHSPと診断結果が出た方の「生きるコツ」は、
その本の中で紹介されていますが、私としては、
その内容に共感できる部分と全くできない部分があったのが
正直なところです。
しかしながら、明日からでも実践できそうな
内容も沢山ありました。
例えば、
・嫌い人、苦手な人と無理して仲良くしようとせず、程よい距離感を保って付き合っていく
・自分が細かい事まで見えてしまうことで、他人にも同じように求めてしまいがちだが、見えない人もいることを理解し、やってもらいたいことは口に出してお願いする
・ストレスを溜めがちな繊細さんは、ひとりでゆっくりと心を休める時間が必要である
・ベストを求めすぎて動けなくなる傾向の繊細さんは、「とりあえず」と行動に移せば、「ベストでなくても物事が進む」ことを知りなさい
・周りにばかり気を使うのではなく、自分の「こうしたい」の気持ちを大切にする
・自分ひとりで抱え込まず、「人に頼る」「人に甘える」ことを覚えること
等など。
「繊細さん」は、普通の人よりもストレスを感じやすく、
疲れやすい体質だということですが、
決してマイナスなことばかりではありません。
常に物事には表裏があり、そのマイナスに感じる
繊細な部分も、治すのではなく、
そんな自分の気質と上手く付き合っていく
生き方を覚えれば、プラス(武器)にもできるのです。
「繊細さん」だからこそ、人に対して、「護れるもの」
「与えられるもの」も沢山あり、
組織の中では大事な戦力になりうる存在です。
会社組織は色々な人が集まって成り立っている訳ですが、
スリーフラッグスの「繊細さん」には、
自分の感覚に「共感」してもらえる仲間を見つけることで、
安心できる人間関係の構築を目指してもらいたいですね。