今回、初掲載となります。
札幌インバウンド菊地が
受話器で展開される
ちょっとしたドラマをお届けいたします。
コールセンターには度々、
様々なドラマが繰り広げられます。
数分、たった数分の顔も存じ上げない方々からの
サプライズ的ドラマ。
持病を抱え病院で処方された薬を飲んでも
雀の涙ほどしか効果がなく
長年苦しみながら生活を送っていた方が
とあるサプリを試し、
今までの苦しんでいた生活が変わり楽になり助かった
「代わりにお礼を伝えておいてください」と。
「楽になった」という意味は
様々な意味を為していると思うが
想像に計り知れない思いの丈がある。
今までに行けなかったところに行けるようになった喜び。
制限のない生活のありがたみを感じる言葉などを。
ありきたりな生活を送るが難しいなんて・・・
そう感じている中で、
難題に当たることもあります。
ご自身の注文内容に納得いただけないケースです。
大概の方は対話の中で「そー言えば、そうだったかも」と
勘違いに気づいてくださる方もいますが、
時にご納得いただけず
「いちいち注文内容とか見る人なんているんですかっ」
「そんなの見る訳ないでしょっ」
と時にエスカレーションしていくことも。
一度や二度ではなく。。
多い日に2度3度と熱い入電に当たることがあります。
こんな日は一日、曇天ものですよ。 人間だもの。
また、堪えられずに笑いながら対応することも
しばしばありますネ。
元気を注いでくれるようなオモシロ人が。
他にも
おっ、そーいう飲み方もあるのね 十人十色ね
なお話しも聞けたり。
「すっごいおいしい青汁だから
コーヒーにも入れて飲んでるよ」
「味がまろやかになってる気がする」と。
「明日また飲むのが楽しみで楽しみでさぁ~」
と待ちわびている。
そして、お国言葉の訛りが強く同じ日本語でも、
こんなにも聞き取りが出来ないものかと思い知ることも。
変換器が欲しいくらい疎通に時間を頂くことがあり、
「昔、学校の先生をしてたんだよ」
「これでも教壇に立ってたんだけどな~」
「地域が違うと通じねぇもんかぁ」と笑いながら一生懸命に
伝えてくれる思いに申し訳なさが滲む。
受け止める場所は一か所でも
全国の方と様々なコミュニケーションを経験できるのは
コールセンターの専売特許的なものだと感じます。
日々どんなドラマに当たるのかは判らない
喜びを味わえたり
お怒りを受け止めたり
笑ったり
コールセンターは、
思いの種が豊富なドラマが繰り広げられる職種です。
種が素敵な花に咲く場合も
育たずに萎れてしまう事もあります。
上手に水や栄養を与えられる人物になりたい、みんなで。
それでは、本日は幕を下ろさせていただきます。
新作が出来ましたら、またお会いできればと思います。