悩んだ末に出した結論は、
ガス漏れ警報機を最初から持参する。
でした。
不在になるくらいなら、その場で取り付けてしまえば
良いという発想です。
しかし、上司や先輩方、他部署も含め、
「ガス器具の取付は、工事部がするものだろ！」
「ただでさえ忙しいのに開閉栓現場の約束時間遅れたら、責任取れるのか」
など、反対意見ばかりでした。
しかし、
・不在からの契約破棄による売上ダウン
・工事部が再訪問することでの負担増
などを粘り強く交渉し、私1人からという条件で、
ガス漏れ警報機の設置許可が下りました。
始めてみれば、工事部の作業件数は激減、
契約破棄もなくなり売上up。
一石二鳥が現実のものとなり、
結果、ガス漏れ警報機は開閉栓チームがその場で取付
することがスタンダードとなっていきました。
続いては、ガスファンヒーターによるエピソードです。
入社当時、ガスファンヒーターが主力商品だったのですが、
最大のライバルである家電量販店には、
どう割引しても勝てません。
どの営業マンも「しょうがない」と諦めていました。
そこで私は考えました。
引越日は誰もが忙しく、家電量販店に行く時間もない。
でも、寒い部屋では過ごしたくない。
そこを狙ったのです。
修理チームから、まだ使用可能な
古いファンヒーターを借りて、車に積んでおきます。
「近いうちに量販店に行くから大丈夫」
という、お客様の断り文句に対し、
「ただ今、ファンヒーターの無料貸出キャンペーンをやっておりますので、是非、今日からご使用くださいませ」とご案内。
※存在しないキャンペーン
貸出したファンヒーターを引き取りに伺い、
その場で改めてガスファンヒーターをお勧めすると、
80%以上の確率で販売することができたのです。
その他、様々な工夫(アイデア)で、売上を伸ばすことは
できましたが、どれも過去に事例がなく、
アイデアを出しても内容すら聞かない保守的な方も多く、
かなりの反発を受けました。
それでも反対勢力にも負けずにやり通すことができたのは、
゛真剣 ゛だったからだと思うのです。
23位(ビリ)という現実に対し、
誰よりも危機感を覚え、どうしたらチームとして
1位を獲得できるかを死に物狂いで考えていたのは、
間違いなく私だけだったと言い切れます。
環境に流されるのは簡単です。
何も考えずに身を委ねるだけです。
そこに責任は生まれません。
しかし、自らのアイデアで環境改善の為の施策を打ち出せば、
そこには責任がのしかかってきます。
楽をしたがる人間から、圧力や陰口を
叩かれることだってあります。
ましてや、施策が失敗に終わろうもんなら、
袋叩きにあうのは必至です。
正しい道を進もうとすればするほど、
不思議と反発は大きくなってくるというのが、
私が経験上で学んだことです。
チームワークというのは、相手の顔色を伺い、
自分を押し殺し、当たり障りのない
関係性を維持することではありません。
本当のチームワークとは、
意見をぶつけ合いながらも、
同じ方向を向いて前進することを言うのです。
一人ひとりの個性が発揮されてこそのチームです。
環境改善の為のディスカッションの場では、
上司や先輩と意見が相違することは
当たり前だと思っていいのです。
スリーフラッグスの社員は、良くも悪くも、
お人好しが多く、バランサー人材は豊富にいるが、
革命児、異端児が少ないのが弱点かも知れません。
ただ、その穏やかなコールセンターの
雰囲気を作れているのは、そのバランサー達が
いるお陰であることも事実であり、複雑な気持ちです。
5月の札幌移転で3拠点の環境は整いました。
インとアウトにおいては、
毎月たくさんの業務量を頂戴できています。
そんな中、スリーフラッグス社員に
挑戦してもらいたい次の課題は、
今、当たり前のようにやっている
日々のルーティンワークを疑う(見直す)ことです。
「このやり方でやってきたから」を捨て、
どうしたら時短できるかを
毎日、毎日、゛真剣 ゛に考え抜くことで、
必ず改善策、打開策は見つかるはずです！
その為に必要な費用なら喜んで協力させてもらいます。
「真面目」 「一生懸命」 のその先。
゛真剣 ゛ という領域に入ってきてほしい。
そして、いつか私が度肝を抜くような、
アイデアマン(ウーマン)に出逢えることを首を長～くして
待っています！！
