今週のブログは何を書こうかと
ずっと考えていたのですが、
自粛で出社しておらず、社内のエピソードが拾えない。
だからといって、毎週、ネガティブな新型コロナの
内容ばかりでは気が滅入ってくる。
そこで、私の過去の経験からのエピソードを
ご紹介しようと思います。
私は、23歳から営業という世界に飛び込んだのですが、
決して最初から恵まれた環境ではありませんでした。
その会社は、○○ガスの下請け会社。
配属されたのは開閉栓チーム。
転居の際にガスを閉め、入居の際にガスを開けて、
問題なくガス器具が使用できるかを
点検するというお仕事です。
始めはOJTで先輩に同行し、
各家庭を回っておりましたが、
どの先輩も開閉作業をするだけ。
「ガス器具の販売はしないのですか」と尋ねると、
「開閉作業だけで給料以上の手数料を稼げているんだから、売る必要ないんだよ」と。
営業がしたくて転職したにも関わらず、
最悪のチームに配属されたと凹んでおりました。
そんなある日、本社社員が掲示板に貼ったものを
確認すると、そこには各支店の営業成績が
記載されており、私が所属する開閉栓チームはなんと、
都内23営業所中の23位だったのです。
先輩にそのことを尋ねると、
「何度も言わせるんじゃねぇ、売らなくていいんだよっ!!」と怒鳴られました。
私は、怯(ひる)むどころか、腹が立ってきて、
「私が勝手に営業する分には構いませんね」
とその場で営業許可を取ることに成功。
OJT期間を無事に終え、1人で営業し始めましたが、
営業ノウハウを何も教わることができない環境下
からのスタートは大変でした。
言葉がうまく出てこない。
商品の良さを伝えられない。
始めの1-2ヶ月は全然売れませんでした。
商品知識を身に付ける為の時間外勉強や、
通勤時間を利用して、営業トークの1人ロープレ等、
思い付く限りの努力を重ねていきました。
しばらくすると、ガス器具の商品知識だけでは
売れないことに気付き、どうしたら、相手の方が
聞く耳を持ってくださるか、試行錯誤の日々が続きました。
徐々に、
ご年配の方には「安全」というワードを
トークに混ぜると親身になって聞いてもらえる。
若い方には「分割払い(ガス料金と併せて)」
「頭金は掛かりません」というワードが有効的。
早口な方には、論理的に。
とてつもなく愛想が良い人は何も買わないから、
追いかけ過ぎない。
など、色々な傾向性が見えてきました。
1人で回り始めて半年後、そんなこんなで、
東京23営業所の月間売上トップの成績を出せるまでに
成長することができました。
そんな中、ひとつの問題点が浮上してきたのです。
商品のひとつである、ガス漏れ警報機を
月間100台以上売っていましたが、「不在が多い」と
工事部からクレームが入ったのです。
ガスレンジがなければお湯を沸かせない。
給湯器がなければお風呂に入れない。
ガスエアコンがなければ、寒い、暑い。
しかし、ガス漏れ警報機は今なくても困ることがない。
というのが不在になる主な理由です。
営業マンとして、少しでも売上は伸ばしたい。
しかし、警報機を売れば売るほど、
工事部からのクレーム件数も増える。
悩みに悩み、私は解決策を見つけたのです。
その解決策は翌週ブログのお楽しみ!