昔々(むかしむかし)、
ある所(札幌オフィス)に2人の若くて、
可愛い男の子がおったそうな。
1人は、台風時に外出すれば、傘と一緒に豊平川に
飛ばされてしまいそうな男の子。(以下、Oくん)
もう1人は、いつもモコモコのアウターをきており、
遠目でみるとミシュランタイヤのキャラクターにしか
見えない男の子。(以下、Tくん)
どちらも共通していえることは、
コミュニケーション力が極めて低いことでした。
インバウンド事業、アウトバウンド事業の
採用面接であったなら、昔話の桃太郎で例えれば、
川上から川下に流れる2つの桃を
静かに見送っていたことは間違いない。
しかし、その日はデータ管理部というPCと向き合う
唯一の事業部の面接だった為、
思い切って採用することにしました。
仕事をしてもらうと、
2人とも素直で真面目で一生懸命。
でも、自分の意見を人に伝えることが苦手な為、
チームを背負って立つには
程遠いキャラクターでもありました。
Oくんは、忙しくなると冷静さを欠いてしまい、
焦って大きなミスを連発。
ミスを連発してしまう状況を打破できず、
とうとう気持ちがパンクしてしまったのです。
T(ミシュラン)君は、自分の事で精一杯になって
しまい、周りが全く見えなくなってしまいます。
他の社員さんやアルバイトさんがどのような
状況かも把握できず、目の前の仕事に手一杯。
ミスが多発していること、常にてんてこ舞の
チーム状況に対して、自責の念に駆られてばかり。
在籍している社員やアルバイトさんが一生懸命に
やってるにも関わらず、何をやっても
ギアが噛み合わず、苦しい期間が続きました。
しかし、「闇が深いほど、夜明けは近い」
流れが変わるきっかけは、Oくんでした。
私は、彼との面接の時に「立派な社会人に私が責任もって育てる」
と約束したにも関わらず、
パンクをさせてしまったことを猛省し、
話し合いの結果、
もう一度立ち上がる決意をしてくれました。
1度折れた心を奮い起こし再挑戦することは、
とてつもない精神力とパワーが必要で、
Oくんの秘めた力を感じた瞬間でした。
勇気の1歩を踏み出した彼の為にも、
また苦しい中、耐えて、耐えて、耐え抜いてくれた、
Nさん
Kさん
東京のIさん
札幌のアルバイトスタッフさん
の為にも、もう一度、本気でデータ管理部の
構築をしようと私も決意。
徹底的に求人媒体に出しまくり、
応募は社員・アルバイト合わせて、
100名を優に越えました。
その甲斐あって、
バランス感覚に優れたIさん。
という協力な助っ人社員が入社してくれました。
人手が足りなかった、
平日の夕方以降、土日祝のアルバイト人員も
多数確保でき、やっと磐石な体制となり、
ミスも信じられないくらい少なくなってきています。
何より、復活を遂げたOくんの復帰後の仕事に対する
積極性が嬉しく、頼もしくもあります。
先日、Tくんと2人で食事をした際も、
Tくんから、「データ入力スタッフさんに大事なことは、わからないものはわからないと言ってくれること。不安なまま作業を進めて、間違いがあったら、様々な方に迷惑が掛かるんです。」とか、
「今まで目の前の仕事だけで精一杯でしたけど、今は、1日1日、目標を立てて行動することを意識しているんです」というではありませんか。
Tくんとは、何度も食事に言ってますが、
このような考えを語ってくれたことは初めての事で、
あまりに嬉しくて、残っていた2本のフライドポテトを
「2本とも食べていいよ」
と思わず言ってしまいました。←実話です。
最後になりますが、
コールセンターにとって、データ管理部は心臓部。
今いるメンバーがそれぞれの個性を発揮して、
スリーフラッグスの血液を正常に循環させて
くれることを信じています。
とりあえず、
めでたし、めでたし(笑)